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益次郎の考察部屋

気になったアニメの妄想考察

「君の名は。」考察9

 

 君の名は。」のネタバレを含む、感想、妄想考察です。他人の意見に左右されたくない人は御注意下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 考察1で考えていたことを改めで整理してみる。(理屈と膏薬はどこへでもつく)

 

「入れ替わり」回り

この辺は言葉にしてルール化すると、途端にファンタジーの魔法が失われてしまう部分である。ルールは決まり事、見た人が感じるものではなく、その世界の決まり事になってしまう。すると、その世界を見た時、「夢の様であり得ないけどあったら(あっても)いいな」と思うのではなく、「そういう決まりなのか」と考えてしまう。この時ファンタジーはありえない漫画の世界に変換される。そこを回避しつつ筋に沿って嘘を付き通さなければならない。屁理屈が有っても説明しないことで力が生まれる。

そして本作では恐らく、4本の筋が通っている。 三葉の空間、瀧の空間、客観的な時間、古くからの人々の記憶、思いそれぞれの要素を構成するとき、筋から外れると嘘がばれてしまう。細い糸を綱渡りしている。奥寺先輩と瀧のデートの場面ですべての筋が結ばれる。そのあとはそれぞれの綱引きが物語をけん引していく。そして、町長が決断する場面で時空が変わる。(ここまでの筋が切れる)そのため、プロローグ、オープニング、が必要になって来る。

\\\2016/10/12追記\\\

町長の決断で切れる筋は瀧の空間で、三葉の空間と時間軸は残っています。そして、隕石落下後、瀧が目覚める場面で、瀧の空間は三葉が生きている世界に統合されています。(この場所に来たことすら忘れ、奥寺(時空の証人)もなぜ飛騨に行ったのか覚えていない)

三葉の空間の筋が切れるのは恐らく、瀧に組紐を渡して髪を切った後の、眠りの時かと思います。この後起きる時には瀧の魂が三葉の体に入っているので、ここから三葉の生き続ける世界が始まります。しかし、確定するのはやはり町長が決断した時ではないかと。また、客観的時間軸が切れる黄昏の邂逅では、2人の空間の筋が生き続けています。時間軸はおそらく、三葉の体が存在している三葉の時間軸で出会い、瀧が過去に戻っているのではないかと思います。(書いてる本人も訳が分からなくなってきています)

瀧の手に三葉が書いた文字は、瀧が三葉の失われた時空間に生きているので、夢、幻として消えていく。三葉の手に瀧が書いた文字が消えないのは、瀧が過去に来て書いた文字(三葉にとっては今書かれた現実)だから。名前や交流を忘れてしまうのは組紐によってもたらされた、まだ存在しない瀧についての記憶として、瀧が組紐を失ったことによって消えていく。

組紐によってもたらされた奇跡と、思い(物語)によってもたらされた奇跡に分解すると説明が可能かもしれない。(頭がこんがらかります)これ書いてて思ったんですが、瀧は町長の決断の時、その姿(客観的空間)は存在していなくても、その思い、願いとしてあの場に瀧の筋として息づいているのですね。すべての筋は町長の決断の時にも生きているのかもしれません。瀧の結んだものとしては認識していたのですが筋を通せるほど息づいてるとは思っていませんでした。瀧はこの思いの全てを三葉の空間に置いて一人にされてしまうのか・・・。

 

\\\ここまで追加 \\\

\\\2016/10/17追記\\\

時空図を作ってみました。こんな感じじゃないかな、多分。

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\\\ここまで追加 \\\

 

「時間差」回り

三葉については恐らく、彗星が落ちる前日、時差に気付いている。髪を結いながら、「あなたは誰」的な事を言っていたと思う。彼女は夢の中での入れ替わりで、夢なのだからと都合の悪い部分に目をつむって、瀧に現実逃避をしている。東京の生活で暦を無視するのはかなり困難だ。その上バイトをしている。3年の時差という状況を、無かった事にしていなければ説明が付かない。東京で過ごす日々はそれだけ掛け替えのないものだったのかも知れない。瀧に知らせれば終わってしまうかもしれない。奥寺先輩は、「最近の君は一所懸命だった」といっていた。いつ終わるかも知れないこの状況に、一日一日必死だった。そして意識してしまった人のデートの日に、逃避していた事実を突きつけられる。「でも・・・、あなたは誰だったの?」自分の目で確認するしかなくなる。

「きっと会える」とは「絶対にいる」から会えるのである。もし時差に気が付いていないで会っていたなら、瀧が覚えていなくても、それまで瀧が残していた記録で「ほらほら、どーよ」「そんなオカルトみたいなこと信じられるかよ」「そういえば瀧君小っちゃくなった?」と会話が成立してしまう。しかし時差に気が付いていたとする。俯いていた三葉が顔を上げると、瀧の瞳は彼女と同じ高さにある。この時空の差を埋めるだけの愛は、まだない。この恋を終わらせるしかない。

 

瀧は隕石の跡を目にするまで、気が付かない(信じない)。瀧が糸守で経験しているのは、良くも悪くも「近い」人間関係だ。数は多いのに居るのか居ないのか分からない東京とは違い、そこには繋がっている「人」がいる。三葉が瀧のクラスに入った時、半日遅刻してきたやつに、関心を示したのは藤井だけだ。彼は、そんな社会に興味を失っている。社会の決まり事を動かす為の決まりである「時間」。それを無視することで抵抗しているのかも知れない。(これだとバイトしている事と矛盾するが。反作用としてか?)

 

入れ替わっているのになぜお互いを確認しない

屁理屈は可能だと思う。この場合は当初夢だと思っているので、すでにこの状況は進んでしまっている。その状況の確認から、やばそうな奴では無さそうなことが分かる。そして、この夢は楽しい。このとき、お互いの個人情報を交換する理由は。1.この状況を終わらせるため。2.お互いを知りたいという気持ちの為。3.何かあった時の為。

今回は、3のため、電話番号を確認している(緊急時)。2は交換が終わってから気が付く、1.は仕組みが分からないから意味がない。1.の行動を補強するため「空間(景色)の違い」が機能する。「どうもすぐ会えそうな場所では無さそうだ」と。

そして、状況を確認しないで突き進んでいく理由である。1.「青春」この一言で終わってしまう。便利すぎる言葉だ。私はこの言葉よりも、彼らが経験している「空間」。世界の本当の魅力の為だと思う。

 

そろそろ、書くことが無くなって来た。では、